Tuxedo
タキシード
タキシードとは
男性の夜間の正礼装です。レディースのイブニングドレスに相当します。
その出自から燕尾服に対して略式の礼装とされていましたが、現代では燕尾服の使用が減り、タキシードが実質的な正礼装の様に使われています。夕方から夜にかかるパーティなどで着られる、是非一着は持っておきたいグローバルスタンダードな装いです。
“タキシード”と言う呼称は、タキシードの原型が流行したアメリカのタキシード・パークにちなんだものと言われています。
1886年に開催されたパーティで、尻尾のない真紅のジャケットに黒の側章付きのトラウザーズをコーディネートをした斬新な姿が話題となり、尻尾のない夜会服をタキシードと呼ぶようになったといわれています。
着用シーン
個人 | 企業・公的 | ||
主催者 / 本人 | 参列者 | 主催者 / 本人 | 参列者 |
結婚式・披露宴 パーティ・クルーズ 晩餐会・音楽会 | 結婚式・披露宴 パーティ・クルーズ ディナーショー 晩餐会・音楽会 | 表彰パーティ 記念式典・レセプション 祝賀会・晩餐会・披露宴 | 表彰パーティ 記念式典・レセプション 祝賀会・晩餐会・披露宴 |
- 午後からの結婚式及び披露宴での、新郎をはじめ新郎新婦のお父様や主賓。
- 夕方から夜にかかる式典やパーティに出席の方。
- ドレスコードが“ブラックタイ”と指定されているパーティ。
スタイリング
項目 | 説明 |
上衣 | 拝絹付きの衿型は、ピークドラペルまたは、ショールカラー1つ釦が一般的でダブルも可。 脇ポケットはフラップなしの両玉縁。 ノーベントが原則。素材はドレスウーステッド、モヘア、バラシャ、タキシードクロスなど。色は黒またはミッドナイトブルー。別称ディナージャケット(英国) |
ベスト | シルバーまたは素材感のある素材を使うのが基本。ディナーベストともいう。 上衣と共生地で衿開きの大きなロウカット型が基本。別称ディナーベスト。 |
スラックス | 側章が1本で素材は黒の拝絹地または黒のモールを用いる。袖口は必ずシングル。 |
シャツ | 色は白で襟は通常レギュラーカラーとウイングカラーのいずれか。前身頃がプリーツ(ひだ胸)付のドレスシャツを合わせる。比翼仕立て(隠し釦)以外はスタッド釦で前立てをとめる。カフスはダブルまたはシングル。 前立ての釦を見せないことがマナー。 |
ネクタイ | 「ブラックタイ」の名前通り、黒色の蝶ネクタイ。 |
チーフ | 白色のシルクまたは麻。 |
サスペンダー | 色は黒。ベルトは不可。 |
スタッズセット | 黒蝶貝やオニキスなど黒で揃える。カフリンクス、スタッドボタンのセット。 |
カマーバンド | 黒色で、ヒダは上向きに着用する。 |
靴・靴下 | 黒のエナメルで内羽根式のプレーントゥ、またはオペラパンプス。 靴下は黒無地で長めのもの。 |