Swallow tailed coat
燕尾服
燕尾服とは
夜の正礼服、スワローテーコート、またの呼び名をホワイトタイと呼ばれ、現在では最上級の礼服とされている。
1789年のフランス革命を機に燕尾服の原形であるカットインコートが誕生。1803年には、現在の燕尾型上着が普及し始め、その後現在に至るまで、夜の正礼服の座に君臨している。
燕尾服のフロント釦は、上前、下前ともそれぞれ3つ釦が付いており、前身頃は留めない。
着用シーン
個人 | 企業・公的 | ||
主催者 / 本人 | 参列者 | 主催者 / 本人 | 参列者 |
結婚式・披露宴 | × | 大綬章親親授式(昼) ノーベル賞 宮中晩餐会 記念式典 祝賀会 舞踏会 音楽会 | 大綬章親授式(昼) ノーベル賞 宮中晩餐会 記念式典 祝賀会 舞踏会 音楽会 |
- 夕方〜夜のもっとも格調高い結婚式・披露宴
- 晩餐会
- それらに準ずる観劇 舞踏会 音楽会
- 演奏会の方 指揮者の方
- 招待状に「ホワイトタイ」と指定している場合
スタイリング
項目 | 説明 |
上衣 | 衿はピークドラペルの拝絹地付き、前はウエスト部分を水平に裁ち、後部は細腹と呼ばれる腰縫い目が入り、テール(尾)がつけられる。釦はかけずに着用。 素材はドスキン、カシミア、タキシードクロス、バラシャなどモーニングコートと同素材。色は黒。 |
ベスト | 襟付きの白ピケ素材のダブルまたはシングル。 |
スラックス | 股上が深く、みぞおちの位置まであるのが特徴。裾口は必ずシングルでモーニングカット。 |
シャツ | 白無地でイカ胸シャツのウィングカラー。前立ては白いスタッドボタンでとめる。袖口はダブルまたはシングルカフス。 |
ネクタイ | 蝶ネクタイで、ベストと共生地の白いコットンピケ素材。 |
チーフ | 白色でシルクまたは本麻。 |
手袋 | 白色で鹿革製が正式だが布製も可。 |
サスペンダー | 白無地。ベルトは不可。 |
靴・靴下 | 靴は黒のエナメルで内羽根式のバルモラルタイプまたはオペラパンプス。 靴下は黒無地で長めのもの。 |
釦 | 上衣のボタンは黒のくるみ釦も可。 |